ヤギの飼養管理マニュアル

 

  • 毎日、1回は見回りしてヤギの様子を観察してください。

  

  • ヤギは我慢強く、異常に気付いてからでは手遅れの場合があります。おかしいと思ったら当社にご連絡ください。平均寿命は12-15年といわれていますが、簡単にあっけなく死亡することがあります。前兆は下痢や集団行動をしない等があります。

   

  • 毎日、糞の様子を見てください。下痢の場合は整腸剤ビオフェルミンを粉末にして餌と一緒に与えて様子をみてください。2日続くようであれば、当社にご連絡ください。

 

  • 穀物類、パン類、芋類、豆類は大好きです。いくらでも食べますが大量に与えると腸内で発酵して死ぬことがあります。

 

  • 清潔なきれいな水を与えてください。2日に1回くらい取り換える。放牧中であれば雨水を確保してください。

 

  • 雨を嫌がります、テントを用意してください。雨天以外は冬場の氷点下でも外で寝ます。

 

  • ヤギは寒さに強くて暑さに弱いです。夏場の炎天下には必ず日影が必要です。

 

  • 犬のように賢くないです。繋いで飼うとぐるぐる巻きになって身動きができなくなる、段差のある階段等では窒息死することがあります。塀やフェンスに縛ると塀が倒れます。

 

  • ヤギは高い所を好みます。崖等の急斜面も苦にしません。1m以下であれば車のボンネットやソーラーに上ります。

 

  • ヤギは脱柵の名人です。頭さえくぐれれば、猪のように柵の下を掘って脱柵します。電柵で囲まれるほうがベターと思います。高さ90cmで2段、車、バイク等のバッテリーで十分です。1度、電柵に触れさせて経験させてくだされば脱柵しないです。

 

  • 野ばら、葛、イタドリは好物です。桜、梅、栗、みかん等、ほとんどの葉や木の皮を食べます。木は枯れることがあります。

 

  • 夏場は雑草が多くあまり問題ないと思いますが、冬場の雑草が無い時にハクサイ、ほうれんそう、レタス等ばかり与えると、化学肥料の硝酸塩の害や栄養失調になることがあります。牧草、イネ科の植物、竹笹を与えてください。

 

  • 冬場の雑草が無い時には竹の葉を与えてください。繊維質が多く整腸剤になります。竹林に放牧する場合は地表5cm以上のたけのこは上だけ食べます。伸びたたけのこは喜んで食べますが地中のたけのこはイノシシのようには食べません。

   

  • ヤギの死亡原因の多くに寄生虫があります。糞を観察してください。下痢に要注意。

  

  • 夏場(6-9月)は日本ザーネン種は蚊の媒介により腰麻痺の心配があります、イベルメクチンを2ケ月おきに塗布するといわれています。

  

  • 毒のある野草は人が与えない限りヤギからはたべません。

 

 

  • 塩は忘れずに与えてください。鉱塩はJAで販売しています。塩を器に盛る、塩気のある漬物や枝豆のかすでもカバーできると思います。